組織内の人間関係の問題解決を図る一つのアプローチとして、「称賛を通じたコミュニケーション」が注目されています。
今回、同志社大学の太田肇教授に【学校における称賛の効果とそれを最大化させるポイント】についてお伺いしたことをまとめてみました。

教師という職業の特殊性

前回(第4回)のコラムで掲載した通り、教師は専門職の面があり、単純な縦割り組織ではなくフラットな関係があります。
そのため称賛・承認をする場合、上から目線のような言葉は反発されてしまうため、相手と同じ目線に立って伝えることが必要です。

また、日本の教育現場では、数十人の生徒を単位とした学級を一人の教師がまとめており、一国一城のような感覚を持っています。
生徒と関わる時は上から接することが多い教師であるがゆえに、周りから批判や上から目線の言葉を受けると反発心を抱いてしまいがちです。

教師に合った称賛・承認

以上のことから、教師に対しては、「褒める」といった上から目線を感じる表現ではなく、「すごい」「感嘆する」「賛同」といった相手を尊重するような称賛や承認などを意識した声かけが大切です。

例えば、
「この前の授業、〇〇がすごくよくできていたね!」
と伝えるのではなく、

「この前の授業、〇〇ができていて大変勉強になりました!」
「〇〇がとても印象的な授業でした!」
と下手に出たり、自分の意見を伝えたりする表現に変えるだけ抵抗感なく伝えることができます。

教師の仕事の特徴を踏まえ、上から目線になるような声掛けをしないよう注意し、相手を尊重するような称賛や承認を行えば、モチベーションが高まるなど人間関係においてプラスの効果を生み出します。